◇ 見ておられてますか？ “幼女戦記”。

アニメ：毎週 日曜深夜 放送中。

“Feuer! Schießen! Feuer! Los!”
“Achtung! Deckung! Vorrücken! Halt!”

今期アニメ化、去年からコミカライズもされていますが、原作は元々WEB小説からの書籍化で、現既刊7巻まで出ています。
タイトルと画から、またぞろ戦場を薄着の女の子達がフラフラ飛び回るアレ系か･･･っと思っていたらさにあらず！　お話はガッツりした(架空)戦記モノでした。
まぁ内容に関しては、あっちこっちでレビューされておるので置いといて、アニメ・コミック化では原作(小説)と設定などが変えられており、そこが残念かつこれでは雰囲気が違うんじゃないの？って思うところなどを。

ターニャ・フォン・デグレチャフ。
———————————-

本物語の主人公。金髪碧眼の幼女(年齢的には少女ですが)….しかし中身は日本人の元サラリーマンのおっさん。
”信仰心がない”っと言うだけで、神(自称)の気まぐれ(?)から苦労させられる為だけに異世界まで飛ばされて来た可愛そうな人。

：原作とアニメ・コミックとの差異
物語の世界では、”魔法”が当たり前に存在するのですが、それを顕現させるためには”演算宝珠”っと言う”機械”が必要です。
エレニウム工廠製95式演算宝殊と言う、ターニャだけが使いこなせる強力(破壊力だけでも戦術核なみ)な演算宝珠を持っているのですが、これを使用するたびに神(自称：ターニャは存在Xと呼称)に祈りの言葉を吐かなければなりません。
これを嫌ったターニャは、かなり早い段階(軍大学に入る前)で宝珠を2個所有(厳密には軍規違反 戦功により黙認？)し、通常は制式仕様の宝珠を、また大隊編成後は、他大隊員と同じ95式をモデルにした97式突撃起動演算宝殊(先行試制・次期制式予定？)を使い任にあたっているようです。
アニメ・コミックでは、たぶん画的に派手にするためこの部分がばっさりカットされており、とくにアニメでは戦闘の度に95式を起動して超超常的な破壊力の攻撃などを行います。
原作ではそう言った記述はなく、基本的に部下を引き連れている以上(一人だけ突出するスペックでは部下が付いて来れない)、武器・装備のスペックは他隊員と同じと言う設定のようです(個人の戦闘スペックはとても高い)。

軍部も別に、ターニャに起死回生の一撃的な何かを期待・命令するわけではなく、あくまでも彼女の最前線指揮官・戦闘員としてのスペックを買って、困難かつ重要な作戦に登用していきます。

ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ。
———————————-

左が原作(小説)の挿絵より、右がアニメ版･･･誰よこれ？^^;)。

：原作とアニメ・コミックとの差異
通称 ヴィーシャ。原作(コミック版でも同様)では、スレンダーな少女として描かれていますが、アニメ版ではかなりふっくらしたちょっとお惚けキャラ的なお姉さんとなっちゃってます(.．．．これはアカンでしょう)。

物語当初からのターニャの部下で、士官学校卒後 大隊編成時に副官として就任。以後、事務方・連絡係として隊の取り纏め役兼戦闘員となります。作戦時には常にターニャに随伴し、時には(あるいは進んで)大隊長兼第一中隊長のターニャに代わり中隊を率いて戦闘に加わる活躍をします。

この物語では、可愛い女の子同士(片方 中身おさっさんだけど)のじゃれ合い・馴れ合いとかは一切でてきません。あくまでもターニャとは(もちろん他隊員ととも)、上官と部下としての関係で、彼女自身も軍人として成長しその使命を担います。

———————————-

あぁ 何かいけない世界に傾きそう^^;)。

アニメ(は回によりますけど)・コミックも面白いですが、是非是非原作(小説)を一読される事をお勧めします！。ファンタジー要素はほぼ最初の2巻までで、あとは皆粛々と”戦争”を遂行するお話です。
いやホント面白いですから/^^)。