■ 1AAで実用的・・・でもちょっと物足りない(?) “ThorFire TG05” について。

oink! さんが記事 (“眩!5-mode LEDライト“)にされている “ThorFire TG05″が、
ウチにも届きました。

“ワイルドさ”には欠けるので、タクテコには向かないかも。
製品としての詳細やキレイな写真は、oink! さんや他にレポされておられる方々に
お任せするとして、当方ではoink! さんも指摘されている初期点灯不良についての
考察を。
※以下はあくまでも個人的見解であり、その内容を保証するものではありません。
 
 


 
 
早速点灯しないし...。
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ウチに来たモノはもう最初からちゃんと点灯せず、テールキャップをトントンすると
チカチカと瞬く感じでした
これはスイッチの故障か、何処かの接点の接触不良であろうと早速バラして見
ましたところ…。


部品の組み合わせ、左からスイッチ押さえ板・スイッチユニット・止めネジ輪。

スイッチユニットの下面と止めネジ輪とが接触し、(-)極は胴筒に通電しています。
この構造は一般的なフラッシュライトと同じなのですが・・・、

しかしこのモデルは接点バネが強過ぎるため、テールキャップを締め込むと電池に
押されスイッチユニットと止めネジ輪の間にスキマが出来てしまうようです。
また、スイッチ押さえ板がアルミの輪っかだけである事も、強いバネの圧に抗し切れ
ない一因かもしれません。
※この写真はかなりオーバーにスキマを作っていますが、実際は付くか付かないか
・・・程度の、微妙な/僅かなものだと思います。
つまり、”接触が悪い”っとテールキャップを強く閉めこむほどに、接触不良が起き易く
なってしまうのではないでしょうか。

UltraFire WF-502B“の接点バネと比べ、”TG05″の方があきらかに太いです。
また、”502B”は電池長に対して胴筒の長さも適当で必要以上に電池を押してません。
テールキャップの内のスイッチ押さえ(受け)も樹脂製の分厚い物で、しっかりバネ圧を
受け止めれます。
“TG05″の接触不良対策としては、接点バネを弱いモノと取り替える・バネを少し切る
・スイッチユニットと止めネジ輪の間に、バネ性のある金属輪など入れる(←この方法を
時々見ますね)…等々でしょうか。
もう一つ気になる点・・・(重箱の隅突き ^^;)。
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止めネジ輪を廻す為の”穴”なのですが、対角に開いていません(位置もずれてる)。

“502B”もキレイな加工とは言えませんが、穴位置はちゃんと対角です。
使えさえすれば良い!・・・っと言えばそれまでですが、一応製造業に携わって来た
者と致しましては、こう言う所が気になってしまいます。
重箱の隅突きかもしれませんけれど、”中華品質”と揶揄される意味を、コレを造って
いる方々に分かって頂きたいな・・・っと (ナマ言って申し訳ない m_ _)m。
 
使用感など、
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実際に使ってみた感想と致しましては。
ココは良い!・・・な所
 色目が素直な”白”で、対象物が見やすい。
 電池の供給が容易で、また1AA仕様としてはとても明るい。
 スポットは、3~5m先辺りを照らすのに丁度良い大きさ。
イマイチかなぁ・・・な所
 5モードは煩わしい、せめて3モード・・・ON/OFFだけでも良い。
 なんちゃってローレット加工は、滑り止め効果が全く無くツルツル滑る。
全体の質感はとても良いと思いますが、最近はLEDフラッシュライト製品全般
出来が良いので、本モデルが特筆するほど高品質と言う感じはしません。
本製品、中華系モールでの価格は$16ほどとか。 
クラスは違いますが、爆光 CREE T6の”UltraFire WF-501・502″が$7前後で
買える現在、果たしてコスパは見合うのか?・・と言うと難しい所でしょうか。
もちろん”実用品”としての性能には申し分ありませんが、最近の日本において
LEDライトは”嗜好品”的意味合いが強いので、”これっ!”って言う売りが無いと
イマイチ購買欲を刺激しないかもしれません。