□ “火鉢型 石油ストーブ/コンロ” のメンテ。

“火鉢型 石油ストーブ兼コンロ”のセコメンテ記録です。
この作業自体は3年ほど前に行ったものですが、写真だけ撮って記字に
するのをコロっと忘れていました^^;)。
先日、oink! さんが”中華製石油コンロ“を話題にしておられるのを拝見して
これの事を思い出したので、後事の備忘録として改めてまとめておきます。
-------------------------------------------------------—-
20150107_kamakura-stove_mainte-01.jpg
トヨクニ(株)製 “かまくら”、昭和55年前後の製品ではないかと思います。
昭和30~50年代までは、このような丸型の他、長火鉢を模した角型や
ガス式など多様な火鉢型ストーブを様々なメーカーが製造していました。
現在は、トヨトミとコロナが僅かずつ作っているのみのようで、2011年の
震災時には災害時用とてして一時脚光を浴びていましたね。
分解
-------------------------------------------------------—-
20150107_stove-kamakura_mainte-02.jpg
五徳を外したら中はスカスカ。
20150107_stove-kamakura_mainte-03.jpg
ビス3本を取るだけで外板は簡単に外れ、メンテ性は抜群!です。
20150107_stove-kamakura_mainte-04.jpg
主要機関部はこれだけ。
根元の蝶ナット4ヶを取れば、燃焼筒受けと着火レバー部が・・・
20150107_stove-kamakura_mainte-05.jpg
一体に外れます。
20150107_stove-kamakura_mainte-06.jpg
もうこのモデルは”ガラスしん”ですね(先の方がかなり痛んでいます)。
これより古い型は、”綿芯”だったり”耐震自動消化機構”がなかったり
するので、もう現在では実使用には適さないと思います。
20150107_stove-kamakura_mainte-07.jpg
そして、芯筒の根元の割りピンを・・・
20150107_stove-kamakura_mainte-08.jpg
外すと、・・・
20150107_stove-kamakura_mainte-09.jpg
火力調整用ダイヤルシャフトが手前に引け(完全には抜けない)、・・・
20150107_stove-kamakura_mainte-10.jpg
芯筒が上にすっぽり引き抜けます。
20150107_stove-kamakura_mainte-11.jpg
“芯”は、このプレスで抜かれた爪に引っ掛かっているだけなので、
内側に折るようにすると簡単に外れます。
20150107_stove-kamakura_mainte-16.jpg
※灯油でベタベタになりますので、対油性ゴム手袋は必須ですね。
20150107_stove-kamakura_mainte-12.jpg
芯筒の上下機構も至ってシンプル。
20150107_stove-kamakura_mainte-13.jpg
“ガラスしん”なので、”からやき”も可能です。
“綿芯”だと、空焼きしてしまうと芯自体が燃えて使えなくなります。
このストーブの製造元 “トヨクニ” という会社は今はもうありませんが、
替芯はサイズさえ合えば他社製でも使えるそうです。
まぁ、普通に使っててもガラス芯なら5~10年は持ちますが。
セコメンテ
芯を組み付けると時、規定の線より2~3mm上に出しておきました。
-------------------------------------------------------—-
20150107_stove-kamakura_mainte-14.jpg
燃焼部組み立て後、芯をイッパイに出した様子。
先っぽの一部が傷んで不揃いになっているので、・・・
20150107_stove-kamakura_mainte-15.jpg
芯を上に2~3mm出した分ハサミで切り揃えました。
構造がシンプルでメンテも楽、何処かが壊れても簡単に修理可能・・・
そもそも壊れる様な所がない。 こう言う”機械”は大好きです!^^)。