◇ ちょっと期待しちゃっただけに・・・勝手に映画評 “オール・ユー・ニード・イズ・キル/EDGE OF TOMORROW”

日本のラノベが原作と話題のハリウッド映画。
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2014 オール・ユー・ニード・イズ・キル/EDGE OF TOMORROW
※以下 ネタばれあり!。


   
   
ストーリー(展:Wikipadia)
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近未来。地球は謎の侵略者「ギタイ」の度重なる襲撃により、壊滅状態に陥っていた。防衛軍は辛うじて彼らの侵略を食い止めていたが、敵の強大な戦力になす術も無く、戦死者は増える一方であった。対侵略者の決死の任務にあたっていたウィリアム・ケイジ少佐もまた、敵に何一つのダメージも与えられずに戦死してしまうものの、次の瞬間、彼は戦地に赴く前の時間に戻っていた。その後、何度か戦死し、また前の時間に戻ってしまう出来事が繰り返されるにつれ、ウィリアムは自分がタイムループに巻き込まれてしまっていることに気付く。やがて彼のもとに、自らも同じタイムループに巻き込まれているという特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキが現れる。彼女と戦うにつれ、ウィリアムの戦闘技術は徐々に向上していった。こうして二人は終わりの無い戦いを繰り返す中で、少しずつ敵を倒す糸口をつかんでいくのだが…。
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プロップそのものにはあまり目新しさは無く、失敗しては(死んでは)主人公だけある時点まで生き返り、その都度少しだけ物語を進めたり変化させたりしながら、敵の弱点を探って行くと言う・・・まぁ良くあるお話です。
作中、敵の正体や侵略の目的などには一切言及されていませんし、何故に彼だけ時間が巻き戻るのか?・・・もいい加減な解説しかなされません。侵略の規模も、各国の主要都市は攻撃され壊滅したようなアナウンスがはじめの方にあったのですが 現在占領されているのはフランスから~東方はポーランド辺りまでらしいが、どうも被害や戦闘のスケール感が全く伝わって来ません。
そもそも”敵”にしても、宇宙人なのかどうかも分かりませんがとても知的生命体っぽくはなく、ステレオタイプの触手ウニウニの”エイリアン系”怪物(?)で、武器らしい武器も持たずウニウニで急襲・虐殺を仕掛けてくるのみ。そうかと思うと、何処からとも無く砲撃もしているようだし、急襲機に対しては対空砲やミサイルらしきモノで迎撃するなど、一体どれほどの戦闘力・科学力なのか・・・?。
対する地球連合軍(出て来るのは米人と英人だけだが)の戦法も、敵の本隊・正体が何かも分かってないのにただ闇雲に降下兵を突撃させるだけで、いったい双方何がしたいのか? ホントによう分からん”戦争”です。
オチは・・・これまた定番の、”親玉”を殺したら(地球上の?)全ユニットが機能停止し、連合軍が大勝利! 万々歳!!ってヤツ。
何処の誰がこんな侵略軍のシステムなり編成なりを考えたか知らないが、(軍事のみならずどんな組織でも)命令系や補給系を一つ頭に集約するのは愚の骨頂だろうに。
プロップや考証は甘々だけど、そこは流石にハリウッド映画!。
SFXやアクションシーンは迫力あるし面白いが・・・、ストーリーは期待するとガッカリかも。
って事で、自分的には ☆☆・・・星2ヶ…かな。まぁ 原作を読んでないから知らないけど、”ラノベ枠”と言う事は 元々ここまで硬派なお話では無いのかも知れない。
最近、ホントに”これっ”って面白い映画が無いなぁ…。
 
 

「◇ ちょっと期待しちゃっただけに・・・勝手に映画評 “オール・ユー・ニード・イズ・キル/EDGE OF TOMORROW”」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    こんにちは 魔流さん どうもおひさしぶりです。
    コメありがとうございます。
    やっぱりこの手の映画は、ガチのタイムスリップ(ループ)モノと
    見てはいけないんでしょうね…。
    話中、なぜ"タイプループするのか?"の解説・理由付けをして
    いましたが、あんなんじゃ全く納得できませんでした^^;)。
    >多元宇宙・・・
    最近では"STEINS;GATE "ですね。
    自分は、あまり平行世界・多元宇宙モノって、"何でも有り"に
    できるので好きじゃないんですが、あの作品は面白かったですね。
    タイムトラベルモノの秀作と言えば、広瀬正氏の"マイナス・ゼロ"
    はお読みなりましたでしょうか?。自分は、理屈をこねくり回した
    氏のタイムとリップモノが大好きなんです。
    今週末は"ゴジラ 2014"ですね。
    結構前評判は良さそうなので、楽しみです^^)。
    本格的に暑さも増してきましたこの頃、
    どうか体調など崩されません様ご自愛下さいませ。
    ではでは また /^^)。

  2. SECRET: 0
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    お久しぶりでございます
    いや~電書で買ったけど、先に映画と漫画見ちゃって
    映画はともかく漫画は原作に近そうだしで、小説読むのが・・・(笑
    私的には映像は流石ハリウッド、迫力あるしそれなりに楽しいですが
    やっぱり、話は駄目駄目ですね
    最近はこの手の謎な敵設定多いですね、謎は謎なままで終わっちゃう
    細かいこたぁおいといて迫力ある映像楽しんでくださいって感じのが
    元々タイムトラベルSFは大好きなので、どうも納得いかないこと多数で
    私は時間軸の枝分かれを押してるので
    つまり主人公が過去に入った以後の事象は主人公が本来いた時間に影響はなく
    別の時間軸で進行していくんじゃってので、まぁパラレルワールド的ですね
    なもので、主人公リセットさせるために殺しちゃうってのが
    その時間軸じゃあんた人殺しになっちゃうよ~って突っ込みが出ました(^^;
    それに、何回やり直したところで、1日2日のことで
    繰り返すことで経験地は詰めるでしょうが、身体は鍛えられるわけじゃないし
    かなり無理がある設定かなと
    まぁ単純にアクションやSFX見る分にゃ楽しいんですけどね

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    まいどです Rikkie師匠。
    >戦火のナージャ/BURNT BY THE SUN 2 (2010)
    ですね。
    早速見ましたが・・・自分的には ★★★★★・・・星-5ヶ で^^;)。
    話があっちへ飛んだりこっちに戻ったり・・・、時系列も考証も
    無茶苦茶だし、戦闘シーンもやたら陳腐だし、だいたい何が
    主体の話なのか?・何が言いたいのか?さっぱり分からない。
    まぁコレも偏に、彼の時代背景の知識の乏しさ、誤解偏見の
    成せる所以なんでしょうか。
    いつか、ロシア映画の楽しみ方!の解説をよろしくです/^^)。

  4. SECRET: 0
    PASS: 9db06bcff9248837f86d1a6bcf41c9e7
    どもども、鍛冶屋教導士官長殿。
    こないだ「提督の戦艦」というロシア映画を見たんですよね。冒頭の第一次世界大戦のドイツ戦艦と帝政ロシア駆逐艦の戦闘シーンは迫力がありましたよ。でも、それだけ。
    話は「提督」が共産政府に反旗を翻して白軍勢力て抵抗し、イルクーツクで力尽きて処刑されるんですよね。
    話は興味深いけど、戦艦が出るのは本当に冒頭だけなんですよ。
    どうも、原題は「提督」だけのようです。
    ちょっと、日本の配給会社もせこいですね。
    「戦場のナージャ」は良かったですよ。

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