★ 中華製(超)廉価LED電球の電流値等。

IC・レギュレーター等を使っていない廉価なLED電球も、はたして本当に省(小)電力なのか?。

このLED電球、カタログ(販売サイト)上のスペック表記は”1W”とあったのだが、これが”明るさ”を示すものか、”消費電力”を示すものかはわからなかった。
感覚的な明るさは、白熱電球 20w〜40wの間くらいな感じ。
 
※このテーブルタップは、2口が”直列”となるよう改造してある。
 
100V入力側で電流値は”28.1mA”・・・って少な!。
100(V)x0.028(A)≡2.8(W) ナツメ球なみの消費電力か。
これでは、”エコワット“が反応しないわけだ。
 
 
同白熱電球での測定値。
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100(V)-22(W)電球 は”0.217(A)、
 
100(V)-60(W)電球 は”0.506(A)” と、白熱電球はほぼ定格通りの電流値だった。
 
 

LED給電部での測定値。
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ブリッジダイオード(+)から出ているパターンをカットして、リード線を引き出した。
 
LED側で掛かってる電流値は、”25.7mA”(?・・・こんなに効率がいいものなん…)。
 
 
8ケのLEDに”23。8〜24V”の電圧が掛かっていたので、

VFは”約3V”(ちょっと低い?)。
 
 
中身
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基盤は、片面パターンのガラスエポキシ製。放熱性など考えられていないが、ほとんど発熱しないので問題ないようだ。
基盤にプリントされてるよう、本来このLED電球は”AC220V”仕様であるが、・・・まぁ大丈夫だろう・・・っと(耐圧が高くて、かえって良いかなとも^^;)。
 
 
コンデンサー1ケのみで電流制限しLEDを駆動している。
 
電流I(A)=電圧(V)÷リアクタンスX(Ω)
V=100v、X=1/(2・π・f・C)Ω
π=3.14、f=60Hz、C=1µF=0.000001F

I=V/X=V・(2・π・f・C)
=100×2×3.14×60×0.000001=0.0377(A)

この回路なら、理論的には”37.7mA“流れるはずなのだが、サージ用(?)の抵抗(1MΩ)が食ってるのだろうか?。 
 
 

 
このLED球は、口金が”E14″という日本ではほとんど使われていないサイズである。”E17″や”E26(27)”に変換するちゃんとしたアダプターも売っているが(電球より高い)、”E17″用ソケットの中に∮1。8ッmの銅線を一巻きしたものを入れ、サイズ調整して使っている。
 
 
“E26(日本の一般的な電球用口金)”仕様。
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同時に購入した”E26″仕様品。カタログ(販売サイト)上の表記は、同じく”1W”とあった。
 
 
“E14″タイプのより、少し大きなLEDチップが5灯付いている。見た目の明るさ的には、ほとんど差を感じない。
 
 
“100(110)V”仕様なので、電流制御用コンデンサーの容量が違っている。
 
 
はてさて、こんな(超)廉価なLED電球などすぐにダメになるであろうと思っていたのだが・・・、さにあらんやだった。
階段の上に灯てる(↑左上)のは、耐久試験を兼ねて”24時間点けっぱ”にしているが、もう3年以上・・・異常なし(時々触ってみるが、異常な”熱さ”も感じない)。
その他、トイレ(↑右上)やPCデスク上(↑左下)、洗面所やベット横の常夜灯などなど、家の中あちこちで使っているが、今のところ1ケもダメになったモノはない。早々にめげるのを見越し、たくさん買ったのに…。