oink! さんが、ご自宅の窓からの避難具のお話(“自作避難用降下器具“)をされているが、自身がいざ災害や事故に遭って救助される側になってしまった場合、しかして救助してくれる側がプロとは限らない。
救助場面の動画など見ていても、引き上げる・引き寄せるために投げてくれたロープに腕だけでそれに縋ってしまい、途中で力尽きて落下・流されてしまうような場面が結構ある。
本来は、輪っかを作った救命索を投げてくれるものだが、救助してくれる方も慌ててるものだから、そこまで気が回らないって事もあるだろう。
“もやい結び((Wikipadia)”は、ロープ結びの基本中の基本。
引けば引くほど結び目が固く締まっていくので、まず解ける事は無いし、輪っかが小さくなって身体を締め付けられる事も無い。
これを↓の要領で、簡単・即座に自身の身体に掛ける事が出来る。
1) ロープを脇の下に回し、右手側を20cmほど出す。
2) 引き側のロープの上に右手を重ね、手前に捻り込んで手首に巻きつける。
3) ロープ先端を、引き側ロープ下に潜らせる。
4) ロープ先端を持ったまま手首の輪っかを引き抜き、左手(引き側)ロープを引く。
※動画はゆっくりやっているので持ち替えに左手を添えているが、ちょっと練習すれば右手だけで簡単に出来るようになる。
引き上げて・引寄せてもらう場合、脇を締めて結び目を両手でしっかり握っていれば、まず落ちる・外れる事はない。
またこちらから救助索を投げる場合も、一度こうやって人一人掛けるのにちょうど良い大きさの輪っかを作っておいて、それを投げる事が出来る。
簡単な”技”だが、こう言うのを幾つかでも”知ってる・知らない/出来る・出来ない”の差で、生死を分ける場面も十分あり得るだろう。