最近ナイフ憑きのRikkie師匠が、ナイフ(シースナイフ編)を話題にされている。
しかし、こう言うクリップポイントの中・大型ナイフをアウトドア用って名目で売られているが、果たして皆さん何に使うのだろう?。自分にとっての刃物はあくまでも”道具”であり、真新しいナイフをコレクション(のみ)で欲すると言うのがどうも馴染めない。
もう今はすっかり出不精になってしまった自分だが、以前は毎週のように野外活動に出かけ、年間で50泊以上はしていた。なかでも焚き火は毎度の楽しみだったので、薪割りが出来る刃物は必須装備であった。
”ブッシュ・ナイフ(改)”
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“ブッシュ ナイフ”・”(ジャングル)マチェット”とか呼ばれる大型のナイフは、米軍がナム戦で装備した藪漕ぎ用のナイフが流れたもの。昔のミリタリーショップやサープラスショップなど、いわゆる”(米)軍物”を扱うお店では一本3,000~5,000円程で売っていた定番商品であった。(※今でも普通に売ってた・・・→ Amazon:”ONTARIO マチェット 18インチ“)
刀身は薄い鋼材を切り出したもので400mmもあり、グラインダーで目立てした両刃の鋭い刃が付いていた。”鉈”と言うより、”刀”に近い刃物だと思う。
とても良く切れるのだが、実際に使う(実用)とすると刃長がありすぎて持て余す。
そこで、刃長を200mmで切り(折り)短くして使っていた。
刀身は250mm(刃の部分は200mm)。コレ位が、片手で扱うのにバランスが良い。
思ったより硬く焼が入っており、キズを付けてハンマーで叩いたら簡単に折る事が出来た。あとはベビーサンダーで形を整え、同じくベビーサンダーで適当に刃を付けただけ。
河原で拾った木っ端を薪にし、藪漕ぎ・下草刈りに振り回し、時には雉撃ち用の穴を掘る円匙替わりにと、当時はなくてはならない装備品であった。
キャンバス製のシースも長さに合わせて切り詰めてある。ベルトループには針金ハンガーで造ったクリップを付け、ズボンの腰に差せる様にした。
定番の”Ontario/オンタリオ”製。
今日十数年ぶりに引っ張り出してきたが、何年も雑に使い、その後ずっとほったらかしにしていたわりに刀身も殆ど腐っていない・・・、結構良い鋼材を使っているようだ。
「■ 野外活動においての刃物考 ”ブッシュ・ナイフ(改)”。」への2件のフィードバック
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まいどです Rikkie師匠。
昔は、”キャンプ=焚き火”でしたが、昨今はもう
焚き火禁止のキャンプ場ばかりでしょうし(そもそも、
自分の的には ”キャンプ場”でキャンプする事が
もう何か違う^^;)、鉈を振るう事も無いんでしょうね。
そう言えば、以前 巨大な鉈サイズの肥後守が売って
いるのをみました。
ジョーク商品かと思ったのですが、”実用品(折畳
出来る鉈?)”だとのことでした。
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どもども、鍛冶屋殿。
シリアスに使うのなら肥後守だけで十分です。かつてはアタックツーリングで誰かしらが鉈を持って行ったものですが、そういうタフなツーリングはしないですから。
以前は美術館で売っているポストカードなどはイミテーションにもならないと思っていたんですが、最近はイイものだなあと思って数点は買っています。ポストカードとして使わないかといえば、何かの時には使います。
ポストカードという実用ではなく、創造的なモチベーションのフックなんですよね。