◇ 両国さんの記事を拝見し・・・


両国さんのエジプトSPパーツを拝見し、その加工の妙に感嘆しておりました。

↑はグリップセフィティの上面のRを、両国さんの写真をCADに読み込んで書いて見た物ですが、ぱっと見ここだけで5つのR形状の連続で成っているように見えます(※寸法はいいかげんです。また、ひょっとしたら赤⇔緑・緑⇔黄・黄⇔青の線は繋がっているかも知れませんが、写真が斜めからなので判断できませんでした)。
Rの連続した切削もCNCマシンがあれば可能ですが、それにはしっかりした図面とCADでRの交点を求めておかなければなりません。これを、汎用のフライス盤で手の感覚だけで削りだすなんて・・・熟練した技術だけじゃなくよほど元となった品物の形状を熟知していなければ出来ない芸当でしょう。流石、ガバ一本で家を建てられたY社長さんですね!。

機械関係の仕事をしていた時、たまに困った注文で"同じモノを作ってくれ"・・・っと何かの部品を持ち込まれる事がありました。お客さんは、現物があればそれをコピーする事は簡単だろう思っておられたようですが、よほど簡単な形状ならいざ知らず機械の構成部品などを図面なしで作るのはとても出来ません。そのまま加工屋さんに持ち込んでも断られるか、よしんばお任せで図面を起して貰ったりしたらめっちゃ高く付きます。コピーを作るって言うのは、容易い事ではありませんでした。

じつは、"Colt M1911A1"の図面(寸法図)ほ公開されています↓。
 http://www.sightm1911.com/blueprint/M1911A1_blue.htm
 ※なぜが"グリップセフティ"や"シア"他の図面は探しても出てきませんでした。

フォト
バレル内径の指示寸法は "山径:0.442-谷径:0.450 共に交差+0.002(単位はインチ)"っとなっています。1インチ=25.4mmですから、mmに直したら工作精度は1/100まで規定されている事がわかります。何方かが"銃の工作精度は±1/10mm・・・"っと書かれていましたが、そんなはずは無いだろう・・・っと思っていました^^;)。

この図面をCAD打ちして数値化し、CNCマシンがあれば寸分違わない形状のモノを作るのも・・・夢ではありません。全部を作らなくても、力の掛からない部品(スプリングハウジングやグリップセフティ等)やマガジンはモデルガンのモノを流用すればいいですし・・・なぁんていけない事を考えてはいけませんね><)。

◇ papaさんへのご返杯・・・


っと言う事で、頑住吉コレクション"LP42 信号拳銃"。
プレス加工のグリップの感じが、後の独突撃銃を彷彿とさせませんか?。

現状、セフティとヒンジピンが欠品しとります。パッと見何とか原型は
保っていますが、プラの収縮が酷くて他の角度から見たらヘロヘロです…。
たまぁ~にオクにも出ますが、流石にこんな"変態銃"はあまり高騰しない
ようで、けっこう安値で手に入る見たいですね^^)。